« 今日の愛犬 | トップページ | ついに逮捕 »

2018年1月29日 (月)

クロ現プラス「どうする?犬猫の殺処分」感想/後半

クローズアップ現代+

クローズアップ現代プラスは、これまでも遺伝病のことなど的確なテーマを扱ってくれる番組という印象。

今回も"殺処分ゼロ"という、一見ものすごく正しいようでいて実は動物福祉の観点からは大きな問題を孕んだテーマは期待していたし。

ピースワンコ、熊本の愛護センターの現実の壁をありのまま取り上げてくれたところまでは良かったんですけど・・・
(それぞれのやり方についてはいろいろ思うところはあるけれど)


番組の、後半の軸のブレには気持ち悪さを感じました。

なぜこのテーマに「余剰ペット」という言葉が並ぶのか?

そして何よりキャスター(番組)の立ち位置に、です。



番組を実際見ないとわからないかもしれませんけど・・・


後半(ペットオークションを営むペットパークのあたり)を簡単にまとめると、

・ペットオークションで売れ残った犬が保健所に持ち込めなくなったから、愛護団体に頼んで里親を探してもらうことにしている

・売れ残る理由は消費者が厳しくなったから→動物はファッションのように考えてはいけない

ということでした。


これだとなんだか
ペットオークションを肯定しているように感じられるんですよね^_^;


動物愛護、動物福祉を軸に考えれば、

オークションで買い手のつかない子犬を、保健所が引き取り拒否できるようになったことが問題、なのではなく

生体展示販売や競りという、現在の日本のペット業界の仕組みこそが問題です。



そもそも生体展示のペットショップは、
「抱っこさせたら勝ち」という言葉の通り、曖昧な需要へくい込むことでさらに売り上げを伸ばすセールス手法。

過剰に陳列し、需要を喚起する仕組みなので、当然ここでも余剰が発生します。


※ちなみに、余剰とは
「必要分を取り除いた残り。剰余。余り」
(コトバンク 大辞泉より)

37588c8b750e4da5af1a79d89a52118e


気になるところは他にも多々あったけど・・・

一般社団法人 ペットパーク流通協会の
「家族に迎え入れるのに、これくらいでいいだろう?だけどやっぱり、これが売れなくなった、今の日本は。」というコメント。


「これくらいでいいだろ」という言いかたは、ショーに出すわけでも繁殖させるわけでもないんだから、という意味なんだと思うけど、なんとまぁ傲慢な言いぐさ。(にしか聞こえない)


さらに、それを受けて
"大本は飼い主の意識にも問題があるということ?"と、アナウンサーが言うのが最大に気持ち悪くて腑に落ちない。ズレてるんです。


"購入する側の要求は厳しくなっています。目の色や耳の形など、ささいな理由で流通からはじかれる生き物が増えています"と解説。


確かに動物をファッションのように選ぶ人は話になりませんが、このペットオークションで子犬を実際にはじいているのは生体展示販売業者。購入する人が減っているんだから、これまで通り過剰に供給しようとしても余るのは当然です。

おまけに、こうした生体展示販売の歪みが犠牲を生んでいるに他ならないのに、

このペットパークの、愛護(愛誤のほう)団体を利用した里親探しを、まるで"いいことしてる"みたいな扱いはなんなんだろう?
(子犬の里親を探せばいい、という問題ではありません。まだまだ世の中には人間の勝手で"余剰"とされてしまった犬猫がわんさかいるのに、さらに増やしてどーする⁈って話です。結果どこかの殺処分を増やしているかもしれないというのに)


"だからこそシリアスブリーダーに予約して子犬を買うことこそが、犬にとっては幸せなのです。"

と、なるはずなんだけどなぁ。


というわけで、今回は矛盾が気になって仕方ありませんでした。残念な番組です。


|

« 今日の愛犬 | トップページ | ついに逮捕 »