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2017年12月26日 (火)

動物の薬代をもっと安く

前のブログにも「感謝」と書きましたけど。

誰に感謝って、もちろん動物病院の皆さんだったり、様子をみてくれる家族や心配してくれる友人だったりたくさんいるんですけど、誰よりも感謝したいのは、非臨床試験の動物さんたち。

動物実験をやめてほしい気持ちは強ーーーく持ってはいるものの、現在の薬の開発に動物実験が欠かせないこともわかっています。薬のインタビューフォームには非臨床試験の項目があり、動物実験によって得られたLD50が記載されています。LD50とは半数致死量のこと。100匹のうち50匹が死ぬ量。

動物たちが死をもって"危険"を知らせてくれた命の数値です。



開発のために非臨床試験で犠牲にされる命と、その薬を使って救われる命の違いはなんだろう?といつも考えさせられます。

なんの答えも出せませんけど。



以前読んだ情報誌の、某大学獣医学部の教授が寄せた文に書かれていた記憶があるんですが(うる覚えですみません)・・・


せめて動物たちに提供される薬剤は、人間用よりも低い薬価を設定してくれないかなぁと思うんです。


もちろんある程度の治療費を考えた上で動物を飼い始めるべきではありますが、動物医療ではこの5年くらいで医療のレベルが格段に上がった(できることが増えてきた)と感じます。費用を理由に治療を諦めざるをえない飼い主もいるでしょう。

先進医療はともかく、苦痛を取り除くための薬や予防薬などは特にもっと安く提供されないものかなぁといつも思います。

薬価に限りませんけどね、
動物たちの犠牲を元に得られた利益は、動物たちに還元される社会になってほしいと願っています。



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