胃幽門部良性腫瘍の切除について
自分の記録用に、大学病院での受診記録のまとめです。
我が家のキャバリア、peeコ11歳。
胃幽門部に腫瘍がみつかり、バイオプシーを行いました。病理の結果は良性の過形成(要はポリープ)。
人間の場合、ポリープは開腹せずに内視鏡を使って切除(ポリペクトミー)するのが一般的ですが、犬はまだまだみたいですね。
参考
胃ポリープや胃がんの手術方法について、わかりやすいです。
↓
オリンパス お腹の健康ドットコム
胃がんの予防と治療
ネットで検索すると、ポリペクのできる動物病院が出てきますが、ワタシが見たのは全て道外。ちなみに江別の大学病院でもポリペクはできないそうです。(2017年10月時点)
他院を回っているほど時間の余裕はなかったし、何よりポリープ周辺の筋層が崩れているとのことだったので、かかりつけの先生からもしっかり取ったほうがいいーと言われ、江別で開腹を選択。
術後の説明でも
「術中エコーでもポリープが筋層を巻き込んでいるのを確認したので、胃の一部ごと切除し、念のため病理へ回しました」
とのこと。
ところが。
最終的な病理の検査結果は、
ポリープは筋層ではなく、"粘膜と粘膜下層"。
エコーでは、理論上は、筋層は黒っぽく、粘膜下層は白っぽくみえるので見分けられるはずですが、、、実際はそう単純でもないですね。
まぁ結果だけ見ると、胃(部分的に)まで取る必要はなかったのかなー^_^; というオチです。
人間のポリープにはヘリコバクター・ピロリが関与しているとも言われていますが、犬の場合まだそこまではわかっていないんだそうです。
原因がわからない以上、取りきれなければ再発するかもしれないし。低侵襲だからといってポリペクが絶対安全とも限りません。
ウチの場合は開腹しても大丈夫な体力があったし、大学病院なら麻酔の専門医のもとで手術が受けられるという安心感もあります。
胃幽門部や十二指腸を触れば、隣接している膵臓が炎症を起こすのは致し方ないし(というか、開腹したらすでに膵臓の右葉に炎症がらみられたようですが)。
何より今は元気で、ご飯もおいしく食べられています。先生方にもとてもよくしていただいて、本犬も飼い主も満足です^_^
大学病院の、入り口の柱の匂いがお気に入り。笑
抜糸後。順調です。
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