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2017年11月30日 (木)

低脂肪食の脂肪量比較データ

慢性膵炎の場合、もっとも重要なのは日々の食事管理。

消化器疾患対応の療法食について、比較データをみつけました。

神奈川の動物病院さんの資料ですが、本当にありがたいですね^_^ 膵炎治療についても勉強になります。

データ引用元
http://www.sagami-central-amc.com/clinicnote/pdf/clinicnote06_01.pdf

「犬の膵炎」 竹内 和義
たけうち動物病院(神奈川県開業)
日本臨床獣医学フォーラム


【脂肪/100kcalにおける各社の脂肪含有量の比較】

◆ロイヤルカナン 消化器サポート
ドライ 1.77g

◆ヒルズ
r/d 2.5g
w/d 2.7g

◆アイムス
腸管アシスト 2.8g

◆スペシフィック
CIW 3.2g



以下は個人的な感想〜

アイムスとスペシフィックは一度も購入したことがなく、ヒルズr/dもこの数年使ったことがないので、ヒルズw/dとの比較ですけど。

脂肪だけみると圧倒的にカナン。療法食だから何でも同じ、と考えるのは間違いですね。

ただ、この病院のHPにはカナンのバナーが貼られているので、若干贔屓目なのかなという気もしますが、それにしても1.77という数字は群を抜いています。


・脂臭さ
カナンは脂肪が少ないせいか、開封時の脂臭さがあまり気になりません。一方w/dはけっこう脂臭いです。


・サイズ、ふやかしやすさ
ヒルズは小粒サイズがあるのに対し、カナンは大きい粒のみのようです。

膵炎含め消化器症状の場合、ドライフードはふやかすことが多くなるので粒の大きさはさほど問題にならないかとも思いますが、カナンはその点でもいまひとつ。

w/dは白湯(40度以下)に10分も入れておけばフニャフニャになるけど、カナンは大分芯が残ります。かなり前から準備しておかないと固いまま与えることになります。(ドライで食べたとき本当に消化しやすいのかなぁと疑問に思うくらい。笑)

いずれにせよ、胃や膵臓の負担を減らすためにも一回の給与量を減らし、その分回数を増やすことが必要ですね。


で、最後の最後に、ワタシが気になる一番の問題。

カナンに使われている酸化防止剤はBHAと没食子酸プロピル。過去に発がん性を指摘されたことがあります。(その後の研究では問題ないことになりましたが)

メーカーのホームページにはわざわざ安全性について説明の記述がありますが、やはり長くは続けたくありませんよね。

今回は脂肪を抑えるために一時的にカナンを加えてみました。同時にいろんなことを試しましたし、恒常性というのもあるので何が功を奏したかは言及できませんが、現在リパーゼの数値は正常値を上回っているものの安定しています。

また数値が悪くなったときにはお世話になるかもしれません。




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毎日キッチンで待ち伏せするほど回復しました

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2017年11月21日 (火)

子犬・子猫の8週間の規制、国が検討 社会化などに問題 sippo

朝日新聞「sippo」に気になる記事。

sippo
子犬・子猫の8週間の規制、国が検討 社会化などに問題 2017.11.21


札幌市では動物管理センター職員さんの機転によって8週齢が条例化。全国でも話題になりました。

札幌の場合は拍子抜けしてしまうくらいあっさりと条例が可決しましたが、国の場合はどうでしょう?業界の反発は必至。ここからが肝心です。


少なくとも前回改正の「付則」のように骨抜きにされないことを願います。
札幌の条例制定が時代の声と後押しになりますように。



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---以下、記録のため記事転載-------

2017.11.21
子犬・子猫の8週間の規制、国が検討 社会化などに問題


国内のペットショップなどで販売される幼い子犬、子猫の健康を守るには、いつまで生まれた環境で育てるべきなのか──。欧米では一般的な「8週間」を日本でも導入するか、国が検討を始めた。

 子犬、子猫をあまりに幼い時期に生まれた環境から引き離すと、適切な社会化がなされず、人への攻撃やかみ癖などの問題行動を起こしやすくなる。また、生後40日を過ぎた頃から、母親からもらった抗体が減り始めて免疫力が低下するため、一定間隔で複数回のワクチン接種が必要になる。
 
 
◆欧米では8週齢が一般的
 そこで米、英、フランス、ドイツなど多くの欧米先進国は「8週齢規制」を法令で設け、8週齢(生後56~62日)までは、子犬や子猫を生まれた環境から引き離すことなどを禁じる。

 日本も2013年施行の改正動物愛護法で、生後56日以下の犬猫を、販売目的で生まれた環境から引き離すことが禁じられた。しかし現時点では「49日齢規制」にとどまる。法律の付則で施行後3年は「45日」、それ以降は「別に法律に定める日」まで「49日」と読みかえることになっているためだ。ペットショップやペットフード会社などが作る業界団体や一部国会議員が、より幼い動物を好む消費者ニーズを挙げて「売り上げが減少する」、「生産コストが増加する」、「科学的根拠がない」などと反対したうえで、ペット業界が対応可能なのは「45日齢規制」だと主張し、激変緩和措置として妥協案が採用されてしまった結果だ。
 
 
◆2018年に動愛法見直し
 動愛法は18年に見直し時期を迎える。「別に法律に定める日」についても18年中に一定の結論を出す必要があり、環境省は9月、獣医師らによる検討会(座長、西村亮平・東大大学院教授)を設置した。

 生後50~56日で分離された子犬・子猫と生後57日以降に分離された子犬・子猫で、問題行動を起こす割合に統計的な差があるかどうか。検討会は5年で約1億1千万円かけ、同省が菊水健史・麻布大教授(動物行動学)に委託した研究について議論し、12月中旬に妥当性に関する意見をまとめる予定だ。

 これを受け、来年1月にも同省の審議会が最終報告を出す見通しだ。同省幹部は「付則を生かしたまま49日で据え置くか、本則の56日を導入するか、さらなる知見の蓄積を求めて判断を先送りするか。両論または3論の併記になるかもしれない」と話す。

 だが、「統計は暴走する」などの著書がある東大社会科学研究所の佐々木彈教授(経済学)は、サンプルによっては1日分しか違わない微少な差を統計学を用いて分析し、政策を導き出す手法の問題を指摘する。「ごく小さな違いを統計学的に分析して『有意差がない』という結果が出たとして、それをもって『科学的根拠がないから、ある政策が実現できない』というのは、一般的に危険な考え方だ。政策の自殺行為といえる」。その上で、市場原理が獣医学的には最適な結果を生んでいないことが問題の根底にあるとして、「社会科学の見地から検討がなされていないのはおかしい。獣医学者だけでなく、統計学者や経済学者らの意見も聞くべきだ」とも話す。


◆「問題行動のリスク高い」
 幼齢な犬猫の分離時期にまつわる研究は、海外では進んでいる。

 ヘルシンキ大などの研究チームは今年、子猫について「問題行動を起こす確率は、8週齢より前に分離された猫のほうが12~13週齢で分離された猫よりもかなり高い」「14~15週齢で分離された猫は、12~13週齢で分離された猫よりも、常同行動を起こすリスクが相対的に低い。家庭で飼われている猫の福祉をより改善するために、14週齢での分離を推奨する」とする論文を発表。子犬については、動物行動学に詳しい米ペンシルベニア大のジェームス・サーペル教授が、環境省主催のシンポジウムなどで「分離時期は7~9週齢の間が最適で、6週齢では悪影響がある。10~12週齢は9週齢と比べてそれほど悪くない。(法律で)8週齢と決めるなら素晴らしいことで、それはある種の安全な妥協点になる」などと指摘している。

 ほかにもイタリアの研究チームが、生後60日以降に分離された子犬と生後30~40日で分離された子犬とを比較して、「早く分離されたほうが、問題のある行動を示す可能性がより高い」とする論文を出していたりもする。

 欧米では、こうした研究成果にブリーダーが長く蓄積してきた現場の経験知を加味し、個体差を考慮して「より安全な時期」を模索した結果として8週齢規制を導入してきたといえる。

 日本でも獣医学関係者には、「一般論として7週齢での分離は早いという気持ちがあるのは事実。週齢の規制が必要ならば、ゆとりを持たせて8週齢の方が安全だと思われる」(武内ゆかり・東大大学院教授)という意見が多い。

 動愛法は議員立法なので、「別に法律で定める日」も最終的には議員立法で決めることになる。超党派の国会議員連盟「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」で動愛法改正プロジェクトチーム座長を務める牧原秀樹氏は、「動物の福祉のためにも、前回法改正では先延ばしになってしまった8週齢規制を今回は実現したい」と語る。
 

■8週齢規制を巡る主な動き 
<日本(動物愛護法)>
出生後49日を経過しない犬猫は、販売のため又は販売の用に供するために引き渡し又は展示をしてはならない

<米国(連邦動物福祉法)>
最低8週齢以上および離乳済みの犬猫でない限り商業目的のために輸送または仲介業者に渡されてはならない

<英国(犬の飼養及び販売に関する1999年法)>
生後8週間に達していない犬を販売してはならない

<ドイツ(動物保護法 犬に関する政令)>
8週齢未満の子犬は、母犬から引き離してはならない

<フランス(農事法典)>
犬猫については8週齢を超えた動物のみが有償譲渡できる

(諸外国の事例は環境省調べ)

(太田匡彦)

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2017年11月14日 (火)

胃幽門部良性腫瘍の切除について

自分の記録用に、大学病院での受診記録のまとめです。


我が家のキャバリア、peeコ11歳。
胃幽門部に腫瘍がみつかり、バイオプシーを行いました。病理の結果は良性の過形成(要はポリープ)。


人間の場合、ポリープは開腹せずに内視鏡を使って切除(ポリペクトミー)するのが一般的ですが、犬はまだまだみたいですね。

参考
胃ポリープや胃がんの手術方法について、わかりやすいです。

オリンパス お腹の健康ドットコム
胃がんの予防と治療


ネットで検索すると、ポリペクのできる動物病院が出てきますが、ワタシが見たのは全て道外。ちなみに江別の大学病院でもポリペクはできないそうです。(2017年10月時点)

他院を回っているほど時間の余裕はなかったし、何よりポリープ周辺の筋層が崩れているとのことだったので、かかりつけの先生からもしっかり取ったほうがいいーと言われ、江別で開腹を選択。

術後の説明でも
「術中エコーでもポリープが筋層を巻き込んでいるのを確認したので、胃の一部ごと切除し、念のため病理へ回しました」
とのこと。


ところが。

最終的な病理の検査結果は、
ポリープは筋層ではなく、"粘膜と粘膜下層"。

エコーでは、理論上は、筋層は黒っぽく、粘膜下層は白っぽくみえるので見分けられるはずですが、、、実際はそう単純でもないですね。

まぁ結果だけ見ると、胃(部分的に)まで取る必要はなかったのかなー^_^; というオチです。



人間のポリープにはヘリコバクター・ピロリが関与しているとも言われていますが、犬の場合まだそこまではわかっていないんだそうです。

原因がわからない以上、取りきれなければ再発するかもしれないし。低侵襲だからといってポリペクが絶対安全とも限りません。

ウチの場合は開腹しても大丈夫な体力があったし、大学病院なら麻酔の専門医のもとで手術が受けられるという安心感もあります。

胃幽門部や十二指腸を触れば、隣接している膵臓が炎症を起こすのは致し方ないし(というか、開腹したらすでに膵臓の右葉に炎症がらみられたようですが)。


何より今は元気で、ご飯もおいしく食べられています。先生方にもとてもよくしていただいて、本犬も飼い主も満足です^_^


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大学病院の、入り口の柱の匂いがお気に入り。笑


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抜糸後。順調です。


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2017年11月 8日 (水)

すーさんがいなくなって一年

我が家のチワワのすーさん、お空に旅立ってちょうど1年が経ちました。


ワタシが望んでいた穏やかな最期とは全く真逆の辛い別れでしたけど、もしやり直せても結果は同じだった気がするなぁ。

病院ならせめて苦しまずに逝けると思ったのに、肺水腫はそれすら叶わないと教えられました。

治らない病気には為すすべがありません。



キャバリアbeeコ、チワワすーさんに続いて、現在peeコまでが僧帽弁閉鎖不全症。


僧帽弁閉鎖不全の発症率が他の犬種に比べて明らかに高いキャバリアはもちろん、他の犬種も

ブリーダーが正しい繁殖を行わなければ、病気を発症する犬は減らせません。

そのためには

乱繁殖を行うパピーミルの隠れ蓑となっているからペットショップから、子犬を買わないことが重要なのです。





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すーさん、享年11歳(推定)
旭川市あにまある出身。高齢者にオスと2匹で放棄され、その後我が家の一員となりました。

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2017年11月 4日 (土)

短吻種?短頭種?

先日、大学病院の研修医との会話の中で

ワタシが「短吻種」と言うと、先生ナゼかさっぱりわからない顔。
(短頭種と言い換え会話続行)

一般の飼い主ならともかく、
獣医師に伝わらないって??と今更ながらググってみたら・・・

参考:
yahoo知恵袋

正式なのはなんと短頭種なんですね。

確かにマズル(吻)周辺だけではなく、頭蓋骨自体がつまってますよね。

ずーっと短吻種が正しいと思ってました^_^;
勉強になりました。


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ちょっとだけ短頭なキャバリアさん。元気です。

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2017年11月 3日 (金)

大学病院受診ー術後22日目

前回の診察から1週間ちょっとで大学病院再診。

嘔吐は、この1週間で2回。
一度は未消化物、直近は朝の胆汁っぽい黄色。

胆汁を吐くのは膵炎が進んでいる場合もありますが、便は正常なのでその可能性は低いです。

血液検査の結果をみると

リパーゼ 300IU/l

先週は410なので、わずかだけど着々と減少。

となると、嘔吐はやはり胃です。



エコーでみると胃はちゃんと動いているので、嘔吐は手術による狭窄が原因ですねーと先生。

まだ当面はふやかしたフードで、回数を分けてご飯をあげたほうが良さそうです。

胃を切った後の狭窄は浮腫など一時的なものもあれば、手術のやり方によってはずっと続くものもあるし、傷の治る過程の中で悪化するものもあります。

いずれにしても今後どうなるかは誰にもわからないし、今はなるようにしかなりません。余計な胃酸が出過ぎないようコントロールする以外は、傷が正しく修復されるように祈るのみ。

ちなみに狭窄が進めば、再手術(幽門造創術)が必要になります^_^;


引き続き嘔吐には注意が必要です。



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大学病院受診はこれで一旦終了。

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