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2009年12月17日 (木)

JBCHNがDNA検査窓口業務終了?!

ボーダーコリーオーナーの間ではかなり知られた存在ですが
JBCHN(Japan Border Collie Health Network)は
ボーダーコリーのライソゾーム病CL(セロイドプロフスチン)症を初めとする
ボーダーコリーの遺伝病の啓蒙と、DNA検査の窓口として
一般オーナーからの検査依頼を受け付けてきた組織。

遺伝病に関するするその取り組みは
これまで何度も、さまざまなメディアで取り上げられてきました。

しかし、そのJBCHNが12月をもってCL検査窓口業務を中止するというニュースが・・・。

理由はWEBサイトのトップに掲載されています。

このタイミングで中止を決断するのは、【お知らせ】にあるように、
過去の人為的ミス(検体を取り違え、誤った判定結果をオーナーに伝えていたこと)が、結果的にボランティアとしての活動を妨げることにつながってしまった、ということなのでしょうか。

誤ってキャリアと判定された飼い主がどれほど心を痛めたか、
その苦しみは想像を絶します。

ただ・・・、もう一方では
大和先生が北海道大学から鹿児島大学に移られてから最初の数年間は
これまでと同じペースで研究を続けられる環境が整っておらず、大変な
ご苦労をされていたという話も聞こえています。

だからといってミスが許されるわけではありません。

でも、JBCHNというこれまで重要な役割を果たしてきた組織の
検査窓口をやめてしまう必要があるのでしょうか。

営利目的の企業ならともかく、彼らは基本ボランティア。
企業のような環境が整っていないわけですから、状況を理解して
もっと業界やボーダーコリーオーナーが支援をするという方向には
すすめられなかったのでしょうか。

・・・と、口で言うのはたやすいですね。現実は厳しいことがたくさんあります。
でも本当に残念で仕方ないのです。

ライソゾームで他界してしまったトイプードルのノエルちゃん。
飼い主のnoeさんや仲間たちとも
“いつかプードルのライソゾームが解明されたあかつきには、
JBCHNのような組織ができたらいいね”と話していただけに、複雑な思いです。

確かに重大なミスです。許せない方もいるでしょう。
でも、犬たちの未来のためにも、こうした組織には成功してほしかった。
今回の件は、ボーダーコリーのCLに限った話ではなく、
犬の遺伝病への取り組みに関わる大きな後退だと感じざるをえません。

つぶすのは簡単だけど、作るのは並大抵のことではありません。

今後組織はどうなってしまうんでしょう。

*.* .*.☆
安易にネットで犬や猫を販売・購入するのは反対です
*.* .*.☆
   ☆.* よろしければ、プロフィールもご覧ください*.

【CLやライソゾームについて】
主に2007年後半に記事を書いています。
カテゴリー「犬の病気・症状」をクリックして、2007年までスクロールしてください。

※犬の病気や症状はその個体によっても差があります。
 不安なことや気になることがあれば、かかりつけの獣医師にご相談ください

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コメント

 以前一度コメントさせていただいたグレ母と申します。
2006年DNA検査でCLキャリアとされ、今回再検査でクリアとされた犬の飼い主です。
 JBCHNの窓口業務終了について、私が表に出していいと思える情報は限られているのですが
検査ミスがきっかけ、というより、
検査ミスが後押しをしてしまった というほうが正しいのだと理解しています。
自分でも、再検査からこの一連の動きを招いてしまったのではないかという気持ちを捨てるのは感覚的に難しいのですが
客観的に見て、余計な被害者意識を持つことで事実を曇らせることはできる限りやめようと思っています。
 グレース(Border flight JP’s Red Marmalade)が間違ってキャリアとされたことについても、出産させていなければクリアであろうとキャリアであろうと私の中では何の違いもありませんでした。
(お気遣いありがとうございます)
また、遺伝子検査にミスがあったということが重大な問題なのは間違いないのですが、
JBCHNには、検査そのものがどうということではなく、
検査の受付や結果の公開、それに伴ってボーダーコリーのデータベース的な存在になってほしいという気持ちでいましたので
この検査ミスが公になることで、せっかくの「繁殖する犬は必ず検査を」という気運が削がれることを一番危惧していました。
しかし、グレースとは反対のミス(人為的なものではありません)が新たに出てしまったこと、そして窓口終了という結果になってしまったこと、本当に残念でなりません。
 大和先生からは電話だけでなく、直接会って(札幌まで来て)謝罪したいということ、
その時にできたら(マイナスを補う意味でも)講演会のようなものを開かせていただけないかというお申し出をいただいています。
そこまで、と思いましたが せっかくの機会ですのでお受けすることにし、現在場所等検討中です。
3月末に行う予定ですので、もしお時間あればいらしてくださいね。
(決まりましたらブログでのみお知らせするつもりなので、小規模な催しになると思いますが)
 まだ色々な問題が残っているようですしJBCHNのHPについても今後どうするか未定のようです。せっかく公表していた検査結果が埋もれてしまうことも残念に感じます。

ほとんどのボーダーコリーの飼い主さんが沈黙する中、こうして記事に取り上げてくださったこと、とても嬉しく思います、ありがとうございます。
なんだか、言いたいことがうまく伝えられなくて、すみません。  

投稿: グレ母 | 2009年12月17日 (木) 22時13分

グレ母さん、たいへん貴重なコメントありがとうございます。

ワタシがこの件を知ったのは数日前のことでした。もしやと思い、グレ母さんのブログも拝見させていただいたのですが・・・大変驚きました。

当事者の方たちにしかわからない、いろんなことがあったんだと思います。そうした背景も知らずに書いてしまうことが誰かを不快にさせてしまうかもしれないことも考え、書くかどうかは最後までずいぶん迷いましたが、本当に残念で仕方ないという思いが先に立ってしまいました。

JBCHNのような組織は、ゴエママさんの人並みならぬ努力と大和先生の研究への熱意はもちろん、熱心なオーナーさんが多いボーダーという犬種だからこそ実現できた組織だと思っていました。

日本の純血種がみんなこうなれたらいいなと思っていたんです・・・。

以前ライソゾームの件で相談にのってもらったブリーダーさんから、「他所の犬舎の犬にケチをつければ自分がどんな嫌がらせをされるかわからない。関わり合いたくない。」といわれたことがあります。今回のJBCHNの【お知らせ】を読んだときに、まっさきに頭に浮かんだのはそのことでした。

立場や考え方も違うわけですから、全ての方にグレ母さんのように冷静に考えてほしいと望むのは難しいことはわかっています。

でも、何のために設立された組織なのか―目的さえ見失わなければ、単に活動を中止させることが得策ではないことは明らかですよね・・・。

せっかく集めたデータベースが公開される場をなくしてしまっては、絵に書いた餅です。どんなに研究が進んでも、ブリーダーにフィードバックされないかぎりは意味がありません。大和先生に研究に専念していただくためにも、サポートする組織は不可欠だと思うのです。

何ができるわけではありませんが、応援したいという気持ちだけはあります。

一人でも多くの方に、こうした組織がどんなに貴重なのか、そして活動を継続することがどんなに大変なのかを知ってほしいと願い記事を書きました。ですので、コメントいただけたことは本当にうれしいです。

3月末の講演会、ぜひ参加させてください。よろしくお願いします。

投稿: ワタシ | 2009年12月18日 (金) 12時22分

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