やむを得ない事情
先週の日曜に、何気なくつけたテレビで遭遇したちょっと気になった番組。
TBS「ワンステップ」
日曜夜11:30~
『明日のために、誰かの笑顔のために、
今、自分にできることをやってみませんか?』というコピーの通り
ボランティアの様子を伝えるドキュメンタリー番組(?)でした。
といっても番組構成のノリは「あいのり」っぽかったかな(笑)
番組ナビゲーターが、山口智充さん、佐藤隆太さんということもありますね。
先週と次回の放送は、沖縄で犬の保護活動を行っている方の元での
ボランティアの様子を伝えるものです。
ここで若者たちがそれぞれの思いを胸に四苦八苦しながら、頑張る。
それはいいんです。ボラの理想と現実のくい違いもあるかもしれないし、
命の大切さについて考えるとか、
そうした若者たちの葛藤はとても意味のあること思います。
(って、上から目線・・・笑)
ただ、聞き流せなかったのは、ぐっさんの発言。
そのシェルターにいる犬たちについて
「きっとやむを得ない事情があって、
飼い主さんも手放したんでしょう。そう思いたい」
というなことを、さも辛そうな表情で言っていました。
(うろ覚えですみませんが)
本当にやむを得ない事情ですか・・・?
年間40万匹もの犬猫が殺処分されている現状を知らないから
こんな無責任な発言ができるのでしょう。
多くの人がそう思いたいのかもしれません。
番組構成上こういう発言が無難なのかもしれません。
でも、こうした問題をテーマに、ボランティアをおくり込み、
それをネタに全国に向けて放送するならば
番組にもそれなりの責任を自覚してほしいと思います。
犬の殺処分数全国一 問われるモラル、多い飼い主持ち込み
(琉球新報 2008年7月9日より)
犬や猫を飼う県民のモラルが問われている。2006年度に県動物愛護管理センター(南城市)に捕獲・収容され、殺処分された犬は6399匹。
全国と比較できる05年度の人口10万人当たりの殺処分数は、全国(72匹)の約6・2倍の477匹で全国一多かった。県は動物愛護管理法の改正に伴う「県動物愛護管理推進計画」の策定に取り組んでおり、09年度から10年間で殺処分の半減を目指す。
センターには1日平均30匹の犬が捕獲、収容される。センター1階の掲示板には収容されている犬、猫の種類や捕獲、保護された場所、収容日、処分日が記された一覧表が張られている。処分日は動物たちの“命のリミット”だ。
収容日、処分日ごとに分けられた7つの「成犬室」。雑種がほとんどだが、中にはラブラドールレトリバーやダックスフント、チワワなどの人気犬もいる。人が通ると訴え掛けるような鳴き声が響く。犬は収容日を含め5日間、猫は4日間、ここで飼い主が迎えに来るのを待つ。その間に飼い主に返還されなかったり、人に危害を加えた経歴を持つ犬や苦情犬、病気で譲渡に適さない犬や猫はガスで殺処分される。
県内の殺処分の多さの要因には飼い主が飼えなくなってセンターに持ち込む「引き取り」と捕獲数の多さがある。05年度の10万人当たりの犬の捕獲数は371匹で全国ワースト、引き取りも7番目に多い。猫の引き取りも6番目の多さだ。
犬に限ってみると、飼い主への返還が少ないことも殺処分の多さにつながっている。06年度に収容された犬が飼い主の元に戻った返還率はわずか10・3%で、9割近くが飼い主から見捨てられているのが現状だ。
センターに捕獲・収容される犬の大半は首輪があるものの、鑑札・注射済票、迷子札などの所有者を特定できる物を装着していないため、返還を困難にしている。予防注射の接種と鑑札の装着は狂犬病予防法で定められている。同センターの川崎克主幹は「返還の際には返還手数料が発生する。このため探しにも来ずに新たな犬を飼う人もいる」と動物の命が軽んじられていることに警鐘を鳴らす。
川崎主幹は「15―20年先のこと、ライフスタイルなどすべてを勘案して動物を飼ってほしい」と呼び掛けている。(玉城江梨子)
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コメント
ワタシさん、
日本のマスコミさんは、その活動内容よりも、話題性に飛び付く傾向にあると思うのは、多分、私だけではないのでしょうね。
ですから、良いトピックスまでが、最後まで主旨不明だったりするのですよね…
話は変わりますが、札幌在住のネット友達の一人が、8月3日(日)10時~14時まで《捨てないで》をスローガンにフリーマーケットをするそうです。
主催者はもか王さん、そしてルビーさんも訪問するようですよ。
ワタシさんも如何ですか?
場所は
J′cafe 札幌市中央区南4条西19丁目3-25
です。
近所なら、私も参加して、皆さんとおしゃべりがしたいところですが、ウイーンからでは無理ですから…
投稿: Eggi | 2008年7月28日 (月) 16時10分
Eggiさん、こんにちは^^
昨日この番組の後半を見たんですけどね・・・
現実を都合よくしか伝えない番組には、深みも何もありませんでした。
たぶん、早めに打ち切られるでしょう(笑)
3日は予定があるんですよー。残念です。
こういう活動をする人たちが増えることはとてもいいことですね。
あとは、日本人全体の意識がもっと高くなれば、いつか捨て犬はいなくなりますよね。
投稿: ワタシ | 2008年7月28日 (月) 17時23分
あたしも見た、そのテレビ。
けっこう期待して見たんだけど、すっげガッカリでした。
ぜんぜん説得力無いよね。
だってやってた若い子らって、別にこの問題について考えたり勉強したりして行ってたわけじゃなさそうだった。
たまたま来ました、って感じ。
どういう目的がある番組なんだろう???
くだらねー(゚Д゚)クワッ!
投稿: nina | 2008年7月29日 (火) 21時42分
くくくっ!!!(笑)
ninaさん、ワタシがペンネームを使って本音を書いているかのような気持ちいいコメントありがとう(爆)
いや、本当に「ボランティアさせたいだけ」で、取り組むテーマはきっと何でもいいんだよ。
でも、それじゃ何にも伝わらないし、テーマ変える意味なし・・・。
問題の本質に近づいて悩んで葛藤してこそ、ドキュメンタリーは面白くなるのにね。
期待したのに、がっかりorz
投稿: ワタシ | 2008年7月30日 (水) 10時08分