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2008年1月13日 (日)

ペットのネット販売

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1月13日付け北海道新聞朝刊2面の「対論」というコーナーのテーマが「ペットのネット販売」です。手元にある人はぜひ読んでみてください。

読めない方のために、まとめてご紹介しますと・・・。

ペットのネット販売が増え、契約をめぐるトラブルが目立ち始める現状について、二人の方がそれぞれの見解を述べています。

一人は日本ヒューマン・アンド・ペット協会会長・作左部和雄さん

作佐部さんの意見
ペットのネット販売は急速に進み、いまや犬猫販売全体の2割と推定される。ネット販売の利点は、各地の契約先ブリーダーから出産情報を集め、購入希望者に最適で良質なペットを探し出せる仕組みにある。利便性が高い。これが進めば売れ残るペットは減り、動物愛護の面でも望ましい。

ネット販売では犬猫の心身の健康のため、予約販売で生後8週間後に飼い主に届けている。実は、動物愛護の先進国イギリスなどの欧米諸国では生後8週間以上たった犬や猫でないと販売できない。犬や猫は親きょうだいとふれあい、社会性を身につける必要があるから。

ところが日本のペットショップは生後40日前後の子犬・子ねこを仕入れ、生体展示販売するのが現状。こんな販売方法ではしつけのしづらい厄介者になってしまう。捨て犬・捨て猫になる恐れも。日本でも生後8週間の販売規制が始まれば、かわいい時期を過ぎたペットが売れ残る可能性がある。欧米諸国の生体展示販売は動物虐待とみられている。

ネット販売で契約トラブルがあるのは事実。ただ、店頭販売でも多くのトラブルがあり、ネット販売を全面否定するのは間違い。販売方法の問題ではなく、それは経営姿勢の問題。

もうお一人は、日本動物病院福祉協会元会長・青木貢一さん

青木さんの意見
ネットのペット販売はトラブルが目立つので法的に規制すべき。会ではネット販売に規制を求めるキャンペーンを昨年11月から開始している。


2006年の改正動物愛護法施行のきっかけは無責任な販売店によるトラブルが相次いだから。現行制度は登録制で、悪質な業者は登録取消になる。販売時の説明も義務付けられた。

ネット販売やイベント時の展示販売では、本来売買対象になりえない病気や発育不良などの動物を売ることがある。遺伝的異常で一年もいきられないペットも売られているのが現状。

ペットショップでは健康管理のためワクチン投与で病気にかからないよう最大限努力をしている。それでも何らかの事情で誤って病気の動物を売ることもあるが、治療費などを請求されるのが一般的。病気のペットの販売は商売上損失がでる。信用問題もあり、マイナスになる愚かなことはしない。

ネット販売などでは取引する際に義務付けられている説明を十分におこなわないことも。販売後も苦情に対応せず、連絡先やホームページを閉鎖して逃げる悪質な業者も。こうした悪質な業者に泣き寝入りする人は多い。動物愛護法が次回改正される際には、こうしたトラブル防止策も強化してほしい。そもそも命ある動物をネット上で商品のように売買するのは好ましいことではない。対面販売で細かな動きや表情を自分の目で確かめて選んでほしい。ネット販売は困る。

個人的には、どっちの意見にも賛成できるところと、できないところがあります。

とくに、青木さんのコメントにある「ペットショップでは健康管理のためワクチン投与で病気にかからないよう最大限努力をしている。」は、いったい何をもって最大限なのか・・・。商売を続けるための最低限、にしか思えません。

実際、ペットショップでは遺伝性疾患をもつ犬を販売時には発症していないのをいいことに、何の保障もなしに売り続けているのだから。そもそも、犬の社会化のために生後3ヵ月くらいまでは親犬の元で過ごすことが必要で、ずっと人目にさらされることが子犬にとってストレスだとういうことも犬を扱う人にとっては既知のことだし。

『ネットでは情報提供のみを行い予約まで。販売はブリーダーの元で対面。もちろん生後8週間以上の生体しか引き渡せない。』

こうならない限り、捨てられる犬猫も、遺伝性疾患をもつ犬猫も減らないし、過剰供給もなくならないでしょう。当然、このお二人もわかっていらっしゃるとは思いますけど。

*.* .*.☆
安易にネットで犬や猫を販売・購入するのは反対です
*.* .*.☆
   ☆.* よろしければ、プロフィールもご覧ください*.

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コメント

このお二人、きっとペット業界では大物なんでしょうか?。
どうも本筋を取り違えているような感じを受けます、売る側に立っているようにしか見えないのは、私の錯覚??....
ネット生体販売、ショップの生体販売共に規制を掛けなければならないと思っているのですがね~!。
又子犬は最低90日の間、ブリーダー(親犬)の元で育て、社会性や親犬からの躾を学ばせる事が絶対必要ですね!。
その間、疾患のある子は、60日以上で前兆が出て来ますし、ブリーダー自体変な個体を販売できなくなっていくと思います。ペットショップも90日以上の個体は、あまり置きたがりませんから(売れないと思っている)、生体展示販売が減ってくると思います!。
それ以上に飼う(買う)消費者の意識を上げていきたいですね!!。

投稿: ぶんた | 2008年1月14日 (月) 09時10分

ワタシさん、ぶんたさん、今日は。

今朝、この記事を読んで、グッと言葉に詰まった私でした。
そして、そのままの状態で、この記事を自分のブログにまで引っ張って行ってしました。

又、事後報告ですが、ワタシさん、お知らせいたします。

ぶんたさん、コメント有難うございました。
これから、そちらにお邪魔しに参ります。

投稿: Eggi | 2008年1月14日 (月) 18時45分

ぶんたさん、こんにちは。

>このお二人、きっとペット業界では大物なんでしょうか?。

作佐部さんのほうはよくわかりませんが、
青木さんが会長を務めていたJAHAは有名ですよね・・・

動物病院って、もちろんみんながみんなではないですけど、
ペットショップと繋がっているところが多くて、
ペットショップを批判する獣医師もほとんどいないですよね・・・。
持ちつ、持たれつみたいな関係で。

たいてい遺伝性疾患を発症していても
「この犬種には多い病気だから・・・」と言われるだけですし、
そもそもの原因について話してくれたり、
繁殖させないほうがいい、と言ってくれる獣医師にも会ったことはありません。

だからこそ、やっぱり飼い主自身がちゃんと
勉強しないといけませんね。
法律にひっかかっていないからすべてが正解!なんて、
大間違いですよね。

投稿: ワタシ | 2008年1月17日 (木) 22時29分

Eggiさん、こんにちは。

本当にー。
ワタシにとっては、この記事を読んで
何も疑問を感じない人のほうが不思議なんですが、
日本ではまだまだ、多くの人が「青木さんが正解」だと
思っているのかもしれません。

日本動物病院福祉協会ですよ~。
そんなご立派なところの元会長さんですら、
この程度のお考えなのですから
日本から生体展示販売が消える日なんて、
まだまだ遠いのかもしれません。。。

投稿: ワタシ | 2008年1月17日 (木) 22時31分

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