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2007年2月18日 (日)

犬猫の遺伝病セミナーにいってきました

昨日の夜は、動物病院で治療を受けたpeepeeちゃんをマルちゃんに預けて、セミナー参加。

『犬猫の遺伝病予防:これまでの成果と問題点』
ー治らない病気を通して見えることー
 講師 鹿児島大学農学部獣医学科  大和 修 教授

北海道大学と酪農学園大学の現代GPプログラムの一つとして開催。対象は主に獣医学部の学生や獣医師のようですが、一般参加もOKとおしえていただき、行ってきました。

内容は、獣医学部の学生さんを対象としたものだけあって、専門的な話も多かったですが、それだけにとても興味深いものがありました。

・なぜ人はペットを飼うのか
・遺伝病とは何か、ライソゾーム病とは何か、なぜ問題なのか
・身近な例ー小夏ちゃん、五右衛門くん・・・
・予防の成果はーチェコ共和国のshiba clubの場合
・遺伝病の問題点は

上記のながれで、話は進みました。
具体的な遺伝病は、ガングリオシドーシス、ライソゾーム病と神経セロイドーリポフスチン症の話が主。(が、これをここでワタシが説明するのは容易ではないので、割愛させていただきます・・・)

ワタシたち、飼い主が一番知っておかなければ!と思ったことは、「遺伝病は一般の獣医さんにもわからないことが多い」ということ。それだけ専門の知識が必要なんだそうです。愛犬の病気で動揺した飼い主が、獣医さんを責めて獣医さんも動揺、結果ペットロスに・・・なんてことも、大和先生はおっしゃっていました。

実際に遺伝病で苦しんでいる犬たちの映像が流されました。遺伝病で愛犬を亡くした飼い主の方もいらしていました。

遺伝病の臨床症状は
 行動異常 16〜23ヶ月齢  
 運動障害 16〜24ヶ月齢
 視力障害 17〜24ヶ月齢
 死亡    26〜30ヶ月齢

たいていは1歳をこえなければ、症状は現れないのです。もし子犬が3ヶ月のときから一緒に暮らしたとしたら・・・、お互いの信頼関係ができあがった、一番いい時期に発症してしまうわけです。

柴犬の小夏ちゃんの映像が流れました。大和先生の診察室でビデオをまわしたものだと思いますが、小夏ちゃんが一生懸命、飼い主さんの待つ廊下へ行こうとするんです。でもドアは閉まっている。小夏ちゃんは、神経がやられているためフラフラ。体はいうことをきかなくても、気持ちは、飼い主さんのところに戻りたがっていました。

飼い主さんは、いったいどんな気持ちで、看守ったんでしょう。

ボーダーコリーの五右衛門くんの飼い主さんがいらっしゃっていました。海外から繁殖のために輸入されたボーダーコリーのなかにキャリア(異常遺伝子をもった)が含まれていて、その少数で交配を繰り返したことで、日本国内でボーダーコリーにCL症が出ました。そのうちの1匹が、五右衛門くんです。

五右衛門くんの飼い主さんが情報を公開し、ボーダーコリーのほかの飼い主さんと連絡をとりあったことで、このラインのキャリアの繁殖がストップした、とのことでした。五右衛門くんは2歳2ヶ月で虹の橋をわたったそうです。

先生は最後まで飼い主さんのご苦労・ご活躍をねぎらい、「飼い主さんに拍手をしてください」とおっしゃっていました。

本当に、ペットショップやブリーダーを営んでいる人に、真剣に知って、考えてほしい内容でした。私利私欲のためにいい加減な仕事をしていることで、これだけ苦しんでいる犬や人がいることを、ペットショップやブリーダーに伝える方法はないのでしょうか。

うちの子はまだ9ヶ月。今後も何があるかわかりませんが、後悔しないよう、今を大事にしようと思います。

最後に。
安易にネットで犬や猫を販売・購入するのは反対です。

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コメント

はじめまして。ライソゾーム病で検索していてこのサイトに出会いました。去年6月に生まれた柴犬を8月に迎え、9月に調子が悪くなりMRI、遺伝子検査を受け一ヵ月後ぐらいにライソゾーム病と診断されました。ある程度覚悟をしていたとはいえ、実際に先生から診断を聞かされたときはショックでした。ブリーダーに報告すると、そんな病気知らないし、今までうちの犬舎から出たこと無い、ワクチンの予防接種が悪かったんでは?と言われました。獣医さんが直接電話してくださり、何とかしぶしぶ病気のことは理解したようですが・・・。こんな知識の無いブリーダーが犬を販売しているんだと思うと腹が立ちました。私は知識のある獣医さんに出会うことが出来たので不幸中の幸いかなと思っています。現在9ヶ月、思いっきり走ることもほとんど経験せず今は一生懸命這って移動。食欲も落ちてきました。夜はよく鳴くので一緒に寝ています。私の布団にあがろうと一生懸命這ってきます。どんな気持ちなんだろう、せめて苦しくなければ、と思います。残り短い時間しか一緒にいることは出来ませんが、めいっぱいの愛情を注ぎたいと思います。虹の橋を渡るとき、うちにきて良かったと思ってもらえるように・・・。長くなりましてすみません。

投稿: 翼 | 2007年3月10日 (土) 16時16分

翼さんへ。
貴重なコメントありがとうございます。4ヶ月で発症というのはずいぶん早いですね。もう歩けないんですか・・・。ワンちゃんの体調はもちろん、翼さんのお気持ちを考えると胸が痛いです。
本当に腹がたつのは、繁殖に関わる人間が「命を預かっているにもかかわらず」遺伝・病理に関して知識がないこと、そして誠意がないこと。(人はもちろん、犬に対してもです)
ワタシもそうでしたが、一般の人は、ライソゾームやCL病のことを全く知りません。
セミナーで、ライソゾーム病の豆柴の映像をみました。とてもショックでしたが、この病気を抱える犬をこれ以上増やさないためには、多くの人に遺伝病のことを知ってもらうしかないと思いました。
ぜひこれからも、翼さんの頑張りや気持ちを知らせてもらえないでしょうか。紹介したいサイトもあります。後ほどメール送らせていただきます。

投稿: ワタシ | 2007年3月10日 (土) 21時29分

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