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2006年12月18日 (月)

ただのいぬ。とは

ただのいぬ。

全国の動物管理センターや保健所に収容されている犬たちを撮りつづけた服部貴康さんの写真に、詩人でありデザイナーでもある小山 奈々子さんの詩が綴られた写真集。本の名付け親は、ラーメンズの小林賢太郎さんです。

「ただのいぬ。」とは「名もない只(ただ)の犬」であり「無料(タダ)の犬」ということ。
ペットショップで何万円もの金額で買われていく犬たちがいる一方、保健所に抑留され、不要犬としてその命を終えてしまう犬たちが存在します。その数は年間16万頭と言われています。

この本を読み終えたあとに考えさせられるのは、犬の運命を大きくわけるその違いは何なのかということ。でも、それを一番知りたいのは、命をおとしていった犬たち自身かもしれません。

どの犬も感情をもった、唯一無二の存在。
「ただのいぬなんて、1匹もいない」ということを、この本は訴えているのです。

東京のせたがや文化財団生活工房さんでは「ただのいぬ。プロジェクト」が組まれ、昨年から写真展を開催しています。

先月は北海道放送の「Hanaテレビ」でも、服部さんを中心とした「ただのいぬ。」について特集が組まれていました。今後、北海道でももっと、犬や猫の殺処分についての話題が取り上げられるといいのですが・・・。(北海道は絶滅危惧種など野生生物の保護には積極的ですが、犬や猫に関する一般市民の関心は他の都府県と比べると関心が薄い気がします)

ここからはワタシの勝手な思いですが、「犬が好きな人」よりは、まだまだ人の痛みや命の大切さについて悩み考えている、若い方たちにこの本を見てほしい思っています。
イジメ、虐待など、弱者を虐げる事件が続いています。人は悩みを抱え、自分の殻に閉じこもってしまうと、自分のことしか考えられなくなるもの。自分が「世界で一番不幸な人間」になってしまいますね。自分が役に立てる場所は必ずある、ということを知るためには、誰かの助けが要るのはもちろんですが、自分の考えを揺るがすきっかけも必要だと思うのです。

生きることも死ぬことも選択できない存在が、こんなに身近にいるということ。こんなに無邪気な子たちの悲しい現実をこの本から感じて、きっかけにしてほしいです。自殺する勇気のある人には、ほかにもできることがたくさんあるはずなのに、もったいないですよね。

人も動物も同じ命。一人でも多くの人たちがその重要性に気づいてくれること、そして無抵抗な命が無駄に失われないことを毎日願っています。

最後に。
安易にネットで犬や猫を販売・購入するのは反対です。

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