« 犬の膝蓋骨脱臼について | トップページ | 犬の十戒とは。そして猫の十戒とは・・・ »

2006年12月 8日 (金)

ペットショップについて

「生体展示販売」って聞いたことがありますか?

お客さんが自由に入ることのできるお店の中で、子犬や子猫がオリに入って(展示されて)売られている状態、いわゆる大部分のペットショップの販売形態です。

でも、欧米ではこの「生体展示販売」を禁止している国が多いことをご存じですか?(私はつい半年前までは知りませんでしたし、考えたこともありませんでした)

では犬がほしい人はどうするのでしょう。また、「生体展示販売」を禁止する理由はなぜでしょう。

例えばドイツで犬を手に入れるには。
犬が欲しいと思った人は、各犬種の協会等に予約をして、出産を待ちます。生まれてからも、すぐ引き取れるわけではありません。というのも、ドイツでは生後2ヵ月未満の子犬を親犬から離すことが禁じられているのです。ですから、実際に犬が手元に届くのは申し込んでから3ヵ月くらいはかかることになります。
詳しくはこちらのサイト、
CAJA(カヤ)成犬譲渡の会さんのドイツの保護事情 が分かりやすいです。

以前ワタシのブログにも書きましたが、生後6ヵ月くらいまでに、子犬は生きていくために必要な様々なことを学びます。特に生後3ヵ月までの子犬が親犬から受ける教育はとても重要です。子犬は親元で兄弟たち生活することで、犬社会の大事なルールを学びます。そしてこのルールが身についていなければ、人間からしつけを受けるのも難しくなります。

日本のペットショップで子犬が売られ始めるのは、早ければ生後1ヵ月くらいから。何も知らない頃から1匹でオリに入れられ、ストレスにさらされているのです(最近ではストレスの軽減を狙い、広い部屋に複数の犬を入れ、展示販売しているところもありますが)。そんな状態で売れ残り、生後半年を過ぎてしまったらどうなるのでしょう・・・。

実際に、ワタシが札幌市にある某ペットショップで見たキャバリアは生後6ヵ月のオス。オリから出してもらいましたがとても落ち着きがなく、暴れ放題で、抱ける状態じゃありませんでした。オモチャをちらつかせても、気にする様子もみせません。どれだけ長い間、外に出たい!と懇願しんでいたのでしょう・・・。

定価は確か8万くらいになっていましたが、店員さんは「今日なら、保険も込みで5万でいいです。」と言いました。売れなくなる前の叩き売りですね。バナナじゃないんですから。
「売れ残ったらどうなるんですか?」と聞いたところ、「みんな売れちゃうんですよ」と言っていました・・・。

仮にその言葉がウソじゃないとしましょう。安ければいい、と安易に、社会化されていない犬を買ってしまった人が、犬に不慣れでその子犬をしつけられなかったとき、その子犬はどうなるのでしょう?「人間を噛んだ」「トイレを覚えない」「吠えやまない」など、しつけができなかったことを理由に、人間の都合で保健所に持ち込まれる犬は後を絶たないのです。

生体展示販売は、犬の社会化のため、そして安易に犬を飼う(その結果捨てられる)ことを防ぐため、そして劣悪な環境で繁殖を続ける悪徳ブリーダーの利益を生まないために、欧米では禁止されているのです。
その話を聞くと、日本は先進国でありながら、人間以外の命に関しては後進国だと言わざるをえません。

ワタシ自身、peepeeちゃんを何も考えずにペットショップで買ってしまいました。ペットショップでは当然売れれば売れるほど子犬を仕入れます。いい人に買われ幸せになる子もいますが、その陰には犠牲になっている子がどれだけいるのでしょう。

年間に日本で処分される犬は16万匹と言われています。

犬や猫を販売するペットショップの責任は、本当に重大だと思います。
良いペットショップというのは、しっかりとその個体の特徴について説明をしてくれ、飼う人の環境を確認し相談にのってくれる、生後3カ月からの子犬を引き渡すところ。安易に販売しない店です。

これ以上不幸な子を増やさないためにも、ぜひ子犬や子猫を飼おうと思う人は保健所などの里親さがしや、優良ブリーダーさんからの直販を検討してください。また本当に、犬や猫が好きという方には、ぜひセンターや保健所から抑留犬の引き取りを検討してほしいと願います。

ご存じない方も多いかもしれませんので、念のため。
札幌動物管理センターには、かなりの割合で純血種と思われる犬が抑留されています。センターには獣医さんもいますから、だいたい年齢の見当もつきます。ひょっとすると多少の問題を抱えている子もいるかもしれませんが、そういう子はセンターの方も安易に譲渡はしません(再び捨てられては困りますから)。前述のCAJA(カヤ)成犬譲渡の会さんのように、センターから犬や猫を引き取り、譲渡しているところもあります。興味をもたれた方はぜひ問い合わせてみてください。

飼い主をなくしたたくさんの犬や猫が、助けを待っているのです。ぜひお願いします。

最後に。
安易にネットで犬や猫を販売・購入するのは反対です。

|

« 犬の膝蓋骨脱臼について | トップページ | 犬の十戒とは。そして猫の十戒とは・・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 犬の膝蓋骨脱臼について | トップページ | 犬の十戒とは。そして猫の十戒とは・・・ »